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高麗人参とED

高麗人参にはED(勃起不全)の改善や精子の運動を活発化させる働きがあるという研究が進められています。
その有効成分が男性の精子生産能力を向上させ、ED改善をサポートする効果があると期待されています。

【疾患・症状】
ED(Erectile Dysfunction)とは別名「勃起障害」とも呼ばれ、男性の勃起不十分で性行為に障害が出る症状をいいます。
かつては「インポテンツ」という呼び方をされていた時代もありましたが、現在ではインポテンツは性交不能を指すことが多く、医学的な性機能障害や勃起機能障害は含まれていません。

こうした症状にはさまざまな要因があり、心因性(精神的な原因のもの)や器質性(加齢や疾患が原因のもの)などが挙げられます。
また、一次性(生まれつき勃起不全であるもの)と二次性(かつては可能であったが現在では勃起不全であるもの)という分類もされ、近年では病気や外傷が要因となっているケースも明らかにされています。

病気が原因のEDとしては糖尿病や心臓病、動脈硬化、外傷が原因のものとしては頭部や脊髄の損傷、心因性のものとしてはうつ病などがあるほか、降圧剤や抗アンドロゲン剤の服用が原因となっているものもあります。

【効果・効能】
高麗人参は昔から滋養強精や強壮に用いる生薬として知られてきました。
しかし、最近では高血圧や糖尿病改善や精子運動の活発化に効果があるという研究が進められており、臨床試験では一定のデータが報告されています。
ED(勃起不全)には心因性のものや外傷性のものもありますが、器質性(病気が原因)のもののなかには糖尿病や動脈硬化が要因となることも分かっています。
高麗人参は糖尿病・動脈硬化の改善をサポートしますので、そうした意味合いからも効果が期待されているだけでなく、韓国では大学の研究チームによる実験も行なわれており効果の検証が進められているという報告もあります。
【歴史を知る】
高麗人参の歴史は非常に古く、中国の後漢から三国時代に著された本草書「神農本草経」にも登場しています。
「神農本草経」は神農氏の手によるものとされ、365種類の薬草について養命や養性、治病の3種類に分類して解説したものです。
この書物のなかで「五臓を養う(5種類の内臓を養生する)」とあり、心臓・肝臓・肺像・脾臓・腎臓をケアするとともに、全身を活性化して長命をもたらす旨が記されています。
古人にとっては大変貴重な生薬であるとともに、神秘的な効力があると信じられており、厄除けのための「おまじない」の植物としても用いられていました。
その働きには興奮作用も含まれ、落ち込んでやる気のない状態からの活性化も含まれています。

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