高麗人参とインフルエンザ
高麗人参はインフルエンザの予防や改善をサポートする効果があります。
【疾患・症状】
かつては「流行性感冒」とも呼ばれていたウイルス感染による急性呼吸器感染症です。
17世紀頃から流行の記録があり、1919年には世界的な大流行で死亡者数は3000万人にも及びました。
ウイルスにはA型・B型・C型の3種類がありますが、特にA型とB型は強い感染力があり大流行の原因ともなっています。
感染経緯は患者の咳(せき)やくしゃみによるもので、空気中に浮遊したウイルスが花や喉(のど)から侵入すると細胞を破壊し増殖して発症します。
主な症状としては、急激な発熱、喉の痛み、咳、鼻水、鼻づまり、痰(たん)、頭痛、倦怠感、腰痛などが挙げられ、
悪化すると腹痛や下痢、嘔吐(吐き気)などが見られることもあります。
インフルエンザの合併症には気管支炎や気管支喘息などの呼吸器疾患、僧帽弁膜症などの心疾患、糖尿病、肺炎などが挙げられます。
特に幼児や高齢者、妊婦などは重症となったり副作用が懸念されますので注意が必要です。
【効果・効能】
高麗人参には細菌やウイルスが体内に侵入した際に対抗するための免疫力をアップする効果が期待できます。
そのひとつが、自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスを整えるという働きで、バランスの崩れによる免疫力低下を防ぎ症状の進行の改善をサポートします。
もうひとつは白血球の増加を助ける働きで、免疫力をアップさせる手助けを行ないます。
また、疲労回復や体力増強、滋養強壮、肝臓の働きの活発化などの働きがあり、インフルエンザの症状改善を応援してくれます。
【煎じ方】
高麗人参に昔からよく用いられているのが、「煎じて飲む」という方法です。
その作り方は、乾燥したものを10~15グラム程度用意し、鍋やヤカンなどで沸かしたお湯500~800ccに加えます。
鍋やヤカンに蓋をして中火でじっくり40~60分程度煮詰め、お湯が2分の1くらいまで減ったら出来上がりです。
茶コシやガーゼなどで漉し、煎じたエキスをいただきます。
【飲み方】
味が気になる人は少量の蜂蜜や砂糖、レモン汁などを加えても美味しく飲めます。
また、他の飲料と合わせていただくのも美味しい飲み方の一つです。
あまり煎じている時間がないという人は、粉末パウダーやティーバッグ、サプリメント、ドリンク、カプセル、エキス、錠剤などを利用してもいいでしょう。
もし味に慣れないという場合は、カプセルや錠剤といった形で摂取するのもオススメです。
初めての人は大量の摂取ではなく少なめな量からスタートし、次第に適量へと増やしていくといいかもしれません。
自分に合う量を見つけるためにも、いろいろな飲み方を少しずつ試してみると失敗がないでしょう。